確かな進路選択をするために

               2018年(平成30年)2月1日 校長 筒井 豊

 今年度も後2ヶ月となりました。2年生は、3年間で最も大きな行事である スキー修学旅行が来週末に実施され、経験のない生徒も多く、規則正しい生活 を送りながらも感動溢れる3日間になればと思っています。

 さて、いよいよ3年生にとっては大事な入学試験が近づいてきました。大半 の生徒は既に進路を確定し臨もうとしていますが、毎年自分ではなかなか進路 が決められなくて、何となく周りからの勧めで受験する生徒がいるのも確かで す。実際に合格してから、「こんなはずではなかった」と後悔する子もいるみ たいです。学校としては、いわゆる不本意受験をできるだけなくすために、進 路学活等を通して、生徒一人一人が最善の進路選択をしてもらえることを期待 しています。“行ける学校より、行きたい学校”を目指して欲しいのですが、 行きたい学校の選択肢を増やすためには、やはり普段の学習で頑張ることです。 その中で、自分の人生で何をしたいのか。どんな夢や希望を持っているのか。 またその夢を叶えるためにはどんな資格や条件が必要かを知っておく、また調 べておくことが大事です。ただ現時点で、将来就きたい職業や夢を持っている 子どもは案外少なく、高校に進学してから決めたいと語る子が多いです。もう 一つは、自分の特性を知っておくことも大事で、初めは何となく普通科受験だ と思っていた生徒が、工科高校に進学したことで楽しく学校生活を送れたとい うことはよく聞きます。また体育科や英語科といった専門的な学科を選択する 子は、しっかりと将来を見据えた進学でもあり、自分の特性も分かっているの でしょう。ぜひ今の1,2年生もそういうことを頭に入れながら、来る受験時 期までの準備をしておいて下さい。

 最後に、大阪人の特徴の一つに「せっかち」というのが挙げられます。少し 笑い話になりますが、【エスカレーターや動く補導でも必ず歩く】とか【エレ ベーターに乗った瞬間「閉」のボタンを7回ぐらい押す】や【スーパーで5人 並ぶと買わずに帰る】など思い当たる節はないでしょうか。残念ながら私自身 やっている節があります。教師生活も後少しで終わります。第2の進路(人生) をじっくりと落ち着いて考え、充実した生活を送っていきたいと思います。

目標達成のための行動を

               2018年(平成30年)1月9日 学校長 筒井 豊

新年明けましておめでとうございます。今年は「戌」(いぬ)年です。西暦を12で割った際、あまりが2になる年になるそうです。 皆さんにとっていい年であることを願います。

 また昨年度の1年間を反映した漢字一文字は“北”でした。全校生徒それぞれに思い出される漢字はあると思いますが、それが明 るい漢字であったことを願うばかりです。

 さて、誰もが新しい年の始まりに、心新たな気持ちになるものです。そこで多くの人は、神社やお寺で願い事や頼み事をし、その 内容は「今年こそはいい年になりますように」といった漠然としたものから「○○高校に合格しますように」や「定期考査で常に400 点以上」といったより具体的なものまであり人それぞれです。ただ多くの場合それが神頼みになり、この一年の目標を達成するために、 自分自身が努力をしていこうと心に決め、強い意志をもって行動に移せる人は少ないように思えます。ぜひ“良い年”を自分で勝ち取る ためにも、祈願だけでなく、達成するための具体的な計画を立て、コツコツと実行して下さい。「継続は力なり」という言葉があります。 少しずつでいいから、必ず続けて下さい。それから、途中での一度や二度の失敗や挫折にめげないことも大事です。例えばテストで思っ ていたよりも悪い点を取ってしまった時、「自分はだめだ」「いくら努力しても無理だ」と自虐的な思いを持ってしまうと何も変わりま せん。すぐに「何ができていないんだろう」と対策を考えれるかどうか。そうすれば「今の自分に足りないもの」に気付き、同じ失敗は できるだけ避けたいものです。常に気持ちは再チャレンジの精神であり、前向きな気持ちでいることが大事であります。ぜひ期待しています。

 最後に、歳をとってからは日々の感動というものが確実に少なくなりました。子どもの頃は毎日が新しい出会いや発見があり、 感動のオンパレードでした。これは毎日が平凡で受け身的な生活を送っているからだと考えます。私も今年の目標として、新しいことに 少しでも挑戦し、感動体験を味わいたいなと思っています。
自己肯定感を高めるために

               2017年(平成29年)12月1日 学校長 筒井 豊

 2学期もあと1ヶ月で終わろうとしています。振り返ると、文化発表会、体育大会そして合唱コンクールと、どの行事も生徒達の頑張りが 全面に出ており、持っている力を充分に発揮出来たことと思います。これも保護者の皆様のご協力や応援があっての成果と思っています。
本当に有り難うございました。

 さて1学期にとったアンケート結果の中で、毎年のことですが気になる数字があります。学年によって多少異なるんですが、「自分には 良いところがある」という項目に対し、肯定的な数値はたったの31.3%でした。いわゆる自己肯定感が低い生徒が多いということになります。
一般に自己肯定感の低い子どもの特徴として、「マイナス言葉を多用する」や「何でも他人のせいにしてしまう」などがあると言われています。 前者では「どうせ無理」「私にはできない」「諦めた」などがつい口から出てしまい、その自信のなさが表れています。そして後者も自信がない ため、何か問題が起こるとつい人のせいにしてしまう癖がついてしまってるのでしょう。その原因として、これまでの生育環境、例えば過干渉の 中、褒められるよりもどちらかと言えば叱られて育ってきたことも挙げられるみたいです。ただ、今後自分に自信を持ち、幸せな毎日を送るため には「自分はかけがえのない存在なんだ」とありのままの自分を認めることが大事だと考えます。また自分にできること、自分の良いところに目 を向けるのもいいでしょう。そして学校の役割としては、子ども達に小さな事でも成功体験を積み重ねてやることだと思っています。様々な行事 を通して、個々の生徒が潜在的にもっている良い部分を発揮し、それが集結して成功へと繋げる。それは普段の学習においても同じ事で、個々の 学習意欲を高めさせることで結果を出し、強いては集団を高めることでその雰囲気を作り上げることを目指したいと思っています。

 最後に、一般的な大阪人の特徴としてよく挙げられるのが、誰とでもすぐに話ができることです。恐らく中学まではあまり人前に出ることが 苦手な人も、何かの切っ掛けで、高校や大学で見違える程性格の変わる人はいます。ある意味大阪の文化に溶け込んだのでしょう。それにより 自信がつき、様々なことに挑戦する気力が出てくることは大いにあることです。いづれにせよ、色んな努力で自己肯定感を高めていって欲しいと思います。
いじめは絶対にだめ

               2017年(平成29年)11月1日 学校長 筒井 豊

 先々月の大きな行事(文化発表会・体育大会)から中間考査をはさみ、来週には校内合唱コンクール(各学年は今週)があります。 既に各クラス自主的に朝練が始まり、歌声があちこちで響いています。ぜひ本番の日、保護者の皆様には時間の調整もして頂き、一人 でも多くの方に来て頂ければと思っています。

 さて、1学期の終わりに「アンケート」をとりました。その中で「今年度嫌な思いをしたことがありますか」に対し、はいと答えた生徒が 5%いることが分かりました。この数値は「学校に行くのが楽しい」の否定的数値に連動しています。実際に色んな場面で「いじめについては 大変恥ずかしい行為。絶対にあってはならない。」とみんなに訴えたにも関わらず、残念ながら大小の差はあるものの、いくつか学年からの 報告を受けています。それが学校生活の中で発見されず、保護者からの相談や訴えで分かったものもあり、生徒達が恐らく出しているシグナル をどうして見抜けなかったのかと、検証することも多いです。ただ普段、友達同士がじゃれ合っているように見えて、加害者と言われる個人や グループの手口が大変巧妙になっていることも確かです。そしてその時に、一言本人が学校や保護者の方に、相談や訴える勇気があれば解決する ケースもあるのですが、なかなかそのハードルが高いことも、様々な事例を扱ってきた中で理解できないこともありません。

 数年前に国会で「いじめ防止対策推進法」が制定され、法的にも縛りがつき、特に加害者に対する責任も明確にすることで“いじめは絶対に許さない” という強いメッセージを、国をあげて示されました。私達はもう一度原点に返り、一人一人が友達に対し思いやりの気持ちを持ち、いわゆる傍観者も 含め、クラスの中に絶対いじめを作らせないという雰囲気を作っていくことが大事だと思っています。ご家庭の方でも自分のお子様に、 「自分のクラスではそういうことはないか」など声を掛けて頂き、もし気になる情報等がありましたら、遠慮無く相談してもらえれば幸いです。 よろしくお願いします。
相手の顔が見える会話を

               2017年(平成29年)10月2日 学校長 筒井 豊

 先月の15日には文化発表会、また先週には体育大会と、大きな行事が目白押しにありました。 学校が掲げるスロ−ガン「チャレンジ・表現・チーム力」の通り、生徒は自分たちの持っている力を 十分発揮し、そのことでクラスが一つになり、全体の成功に繋がったと考えています。そしてそこで 得た頑張りや達成感が、今後の学校生活に生かされることをぜひ期待したいと思っています。

 さて、ここ何年か、本校でもラインを含むメールやブログ内での書き込みによるトラブルが何件か起こっています。 もともと仲の良い友達通しが、ちょっとした言葉の行き違い、誤解や勘違いによって気まずくなったり、 ケンカ状態になったりもします。時には他の者も巻き込み、相手を仲間はずれにするなどいじめに発展するケースも多く見られます。 これはよく言われることですが、顔と顔をつき合わせてしゃべっておれば、相手の表情や声の調子が分かり、 伝えようとしている意図が読めたりもします。それが文字だけになると、うまく真意が伝えにくかったり、 ちょっともめた時に、そのことだけでなく人格まで非難されたように捉えてしまうことがあります。 益々溝が広がる一方です。とにかく頑強な人間関係を、生のコミュニケーションによって作り上げ、 その信頼のもとのメールのやり取りであって欲しいと願います。

 最後に、私自身よく聞いたことを忘れてしまうこと(歳のせいでもあるが)があり、必ず聞いたこと ややるべき事を“メモ”にとるようにしています。教職員にも、仕事のミス防止やスムーズな段取りを 行うためにも、個人的にアドバイスを行ったりもしています。一方生徒達の中にも、終礼時にきっちり ノートに連絡事項を書き写し、家でもそれを確認し忘れ物をしない者もおれば、そうでない者もいます。 でも確実に学力向上の点からも、相関関係が出ており、全員がその習慣づけができればと願っています。 ご家庭の方でもご指導の程よろしくお願いします。
プレッシャーからの解放

               2017年(平成29年)8月31日 学校長 筒井 豊

 長い夏休みが終わり、多くの生徒が日焼けした肌を見せびらかすように、元気な姿で登校しています。 2学期には色々な行事があり、クラスの団結をより深めるいいチャンスだと思っています。特に3年生は 最後の体育大会であり、また文化発表会においても表現力を重視し、チーム力を活かした取り組みの発表を 期待しています。しかし同時に勉強との両立も大事になってきます。とにかくメリハリとケジメ、そしてある 時期からは気持ちの切り替えも行い、充実した2学期を送って下さい。

 さて、この長期休業中に殆どのクラブで、様々な大会や発表会がありました。始業式に表彰した個人や団体に ついては、ある程度満足した形で締めくくったと思われますが、それ以外のクラブでは、どちらかと言えば悔い の残る試合で終わってしまったのではないでしょうか。6月号の学校だよりで書いた内容に共通していますが、 その悔いの残る原因の一つに、プレッシャーに負けてしまい、普段の自分の実力が出せなかったことがあります。 これは人それぞれですが、特に日本人の場合は緊張に強いタイプは1割程度しかいないそうです。この試合に絶対に 勝ちたいという気持ちや、できることなら完璧に仕上げたいという気持ちがそうさせるのでしょう。あの日米通算 4000本安打の偉業を成し遂げたイチロー選手でさえ、「やっている最中にプレッシャーからときはなたれることは 不可能です。そこから抜け出す方法はない。苦しみを背負ってプレイするしかありません。」や「メンタルな部分が 及ぼす肉体への影響はとてつもなく大きいと感じました。」という言葉のように、プレッシャーを感じながらプレーを しているのです。結局、そこから解放されるいい方法はないのかも知れません。

 よって、もしプレッシャーに強くなる方法があるとしたら、それは気持ちの持ちようで、みんなも同じように緊張して いてプレッシャーと戦っているんだと思いつつ、普段の自分の努力や実力を信じてみるのもいいでしょう。そして、そこで 何が何でも勝とうと思わず、プレッシャーを感じつつも、逆にそれを楽しみ淡々と物事をこなしていくことかも知れません。 今後そういう場面に出会った時、ちょっと意識してみてはどうでしょうか。